宮本忠長建築設計事務所は、創業者の宮本忠長が1966年に「地域に根差した建築設計活動」を理念として設立し、50年以上に渡り、建築を通じて社会に貢献し、「風土と建築」をテーマに事業活動を続けています。
宮本忠長が遺した設計思想に「建築は美・用・強の極致である」というものがあります。これは古代ローマの建築家ウィトルウィウスの著書「建築書」で述べられている建築の三大要素「強・用・美」を自分なりに咀嚼して思想化したもので、現代における「美」の要素には形状の優美さだけでなく、景観との調和や生活様式そのものにも当てはまると考え、「美・用・強」と言い換えました。そして景観との調和に対するアプローチとして、「ソトはミンナのもの、ウチはジブンたちのもの」という修景の思想に至りました。
読んで字のごとく、外部空間は町に暮らす人々と共にあるべき姿で、その町が培ってきた歴史を重んじた趣のあるデザインで、まとまりのある景観を目指し、反対に内部空間は家や仕事場での生活や活動がより豊かに使いやすくなるよう、個々人の好みを第一に考えるというものです。
これらの思想をスタッフ一人ひとりが理解し、実践できているからこそ、我々は長きに渡ってクライアントの信頼を得て、評価を頂けてきたと自負しております。しかし、これに満足せず、常に日々変容するニーズにお応えするべく努力を重ね、クライアントと誠実に向き合い、最適なソリューションを提供できるよう、更なる発展を目指していきます。
そして、建築士は設計活動を通じて社会に貢献するデザイナーであり、エンジニアでなければならないと考えています。そのため、様々な活動を通じ知識と技術を磨き、皆様とともにより良い社会を形成する一員として、これからも歩み続けていきたいと思います。
私たちはZEBプランナーの設計・コンサルタント業務の登録を受けており、長野県及びその近郊の業務において、ZEBの導入可能性調査やZEB実現に向けた詳細設計を推進・実施しています。また、長野県は2019年に気候非常事態宣言を出し、2050年二酸化炭素排出量実質ゼロとすることを掲げています。
環境に対し先進的な長野県の一企業として、ZEBプランナーとして、私たちは2025年度に自社が受注する設計・コンサルティング業務のうち、ZEBが占める割合を50%以上とすることを目標としています。
代表取締役社長
宮本 夏樹