「修景の理念」・「心の繋がる」旧家の保存

緑艸舎(アトリエ)は、信州飯山市の旧家川口家を解体移築した母屋を各に構成する。
計画に当たって、川口家建築群の空間構成のポイントを守ること、建築の保存は、飾りものではなく、必ず機能性をもって日常のなかに溶けこむこと、ディテールは完全に復元すること、の3点を大原則とした。 殊に川口家の母屋、土蔵、長屋門からなる関係性踏襲は、修景理念として、旧状の中で各棟が持つ総体均衡の尺度を基本的として重視しているからであり、川口家の「こころ」を「こころ」として大切に使わせていただく決意のあらわれに他ならない。