高森中の生徒をはじめ町民にとって親しみと誇りを持てる学校を目指した。中庭を囲むように校舎２棟とメディア棟、体育館を設置した。現地の段差を利用しながら、中庭から大階段を通り、体育館の地下スペースを抜け、グラウンドにそのまま行くことが出来る大胆な空間配置とした。

4つの校舎棟は中庭を望むようにロの字型に接続され、主要な移動空間を回遊形式として一体感のある校舎配置とした。廊下/ワークスペースは幅4.3ｍを確保し、自主的な学習や談話スペースなど多様の活動に対応できる空間とした。

また外断熱工法や自然換気など、環境に配慮した様々な工夫を取り入れ、内部は地元産のヒノキを中心に根羽杉など県産材を多用し、温かみのある校舎を演出。更に特産の「市田柿」をイメージした色彩の校舎は周囲の山並みに映える。