地域風土に馴染むように、屋根は耐候性の高い金属製の屋根葺き工法とし、太陽光発電も取り入れた効率的でやさしい印象の寄棟屋根で構成。中学校は生徒の個性を伸ばす場所として捉え、授業中はもちろん、休み時間や放課後も豊かで快適な時間を過ごせる場所を内外に配した。

地域のシンボルである雄大な「浅間山」を授業の移動時、休み時間を問わず、日常の風景として取り込む計画としている。また、敷地の高低差を活かした屋外多目的広場を学校の中心に配置し、芝張りの広場とし、イベント空間・憩いの場として学校祭や地域祭での活用を図った。外装は寒冷地を考慮し、外断熱工法とし、穏やかな色彩とした。内装は地域産のカラマツ張りとし、あたたかみと親しみを演出した。