小諸本陣主屋
小諸本陣主屋は旧北国街道の宿場町の中心として、参勤交代の際に加賀藩前田家が定宿とした建物であった。明治になって佐久市の寺に移築されて庫裏として使われていたが、平成になり小諸市大手門公園に再移築され歴史資料館として公開されていた。
小諸駅前の大手門公園の立地性を活かして公民連携による新たな賑わいづくりの一環として小諸本陣主屋の利活用を検討する中、同じく加賀藩の定宿であった善光寺門前の旅館、藤屋御本陳の洋食レストランを誘致することとなった。
計画にあたって、建物の外観や歴史的に価値のある部分を最大限に活かしつつ、決して変わらないものと、進化し続けることを両立させる「不易流行」の理念で、小諸本陣本来の雰囲気を活かして改修を行った。
■所在地:長野県小諸市
■竣工年:2023年
■延床面積:253.39㎡
■構造:木造
■階数:地上1階
■内装デザイン:THE WHOLEDESIGN 杉山敦彦氏