株式会社 宮本忠長建築設計事務所 TADANAGA MIYAMOTO ARCHITECT & ASSOCIATES

実績紹介

武水別神社神官松田邸(主屋復元)

2015年に掲載した松田家資料整備保存事業の一環、2017年の火災で焼失した松田家主屋復元。

保存事業が江戸末期から明治初期にかけての神主の生活を後世に伝えることを主旨としているなかで、中心的な位置づけとなる主屋復元は、博物館施設として建築基準法等、現行法規に則しながらも建物そのものが生活様式を伝える展示物となる必要がある。

部屋の構成では、隣接の斎館に神事に向かう前の禊の場である潔斎所が設けられるなど、神主家住宅としての特徴的な空間構成を忠実に残すことが求められた。一方で、復元に際し、整備事業の方向性を定める専門委員の指導のもと、各所に、神社に関する資料、調度品を設える仕掛けも施しており、それらの一部をまとめて展示するためのスペースも設けた。

DATA

■所在地:長野県千曲市八幡

■竣工年:2021年

■延床面積:262.74㎡

■構造:木造

■階数:地上1階