株式会社 宮本忠長建築設計事務所 TADANAGA MIYAMOTO ARCHITECT & ASSOCIATES

実績紹介

松本市美術館

私達はまず、“森を創ろう”という発想で臨んだ。
都市の中心地は、ややもすると緑影が失われつつ
あるからだ。
緑や清澄なせせらぎに包まれた美術館、伝統と近代をしなやかに織り交ぜて、歴史都市 松本の日常生活環境を景観上からも修景しようと試みた。

「透く」は伝統的空間の大きな要素である。
この館の建築を具現化する中で、「透く」=「光と影」は大きなデザインモチーフとなっている。
それは、館のエントランスロビーから拡がる大ホール空間に象徴されている。南北の全面に障子を連想させるダブルクレーヂングのカーテンウォールを用いて、空間全体を「透く・透かす・透き通る」という「和」の持つ伝統的手法を再現した。

DATA

■所在地:長野県松本市
■竣工年:2002年
■延床面積:9,174㎡
■構造:SRC造、一部S造
■階数:地上3階、一部4階
■受賞歴:第44回(財)建築業協会賞(2003)
      BSC賞(2003)
      第60回日本芸術院賞(2004)
      第12回公共建築賞優秀賞(2010)