軽井沢発地市庭(ほっちいちば)
軽井沢の食文化発信拠点、南軽井沢エリアの観光振興の拠点として農産物直売施設の設計プロポーザルにより選定された。
敷地は小高い丘陵と農耕地に囲まれ、北に浅間山を望む雄大な景観、田園環境に恵まれている。
建物周囲を回遊できるデッキテラス、広い軒下空間など建物の内と外が混ざり合うプランとした。外装には浅間焼石張りや唐松羽目板張りなど、軽井沢に相応しい自然の建築素材を活かし南軽井沢の新たなランドマークを目指した。
建物南北の斜めのランダムな列柱は、避暑地軽井沢の森をイメージし、うねりのある屋根と一体となり特徴的な外観を形成した。
建物構造は地域産唐松の大断面集成材と杉板型枠打放しコンクリート壁で構成。売場はトラス構造の表しとし躍動的かつ開放的な店舗空間とした。
■所在地:長野県軽井沢町
■竣工年:2016年
■延床面積:2,043.73㎡
■構造:木造 一部鉄筋コンクリート造
■階数:地上1階
■受賞歴:長野県「信州の木建築賞」
優秀賞(2016)
長野県建築士事務所協会「作品賞」
最優秀賞(2017)
佐久地域景観賞 地域景観創造部門
優秀賞(2020)