長野市北部郊外にある上野（うわの）区での公民館建て替えである。限られた予算の中で区民の要望をかなえるよう、シンプルな2階建てとし、区民の様々な活動ができるフレキシブルな空間とした。また、敷地のわずかな高低差を利用し、段差なしで自然にアプローチできる計画とした。雪の多い地域性に配慮し、屋根は南緩勾配の片流れとし、将来、太陽光パネルが設置できる計画とした。

前面道路側のスケールを抑え、ファサードを、セメント板の素地と木目模様のコントラストを利かしたデザインとすることで、地域の人々に親しまれ、地域コミュニティーの拠点として、印象深い建物とした。