株式会社 宮本忠長建築設計事務所 TADANAGA MIYAMOTO ARCHITECT & ASSOCIATES

実績紹介

松田家資料保存整備事業

長野県千曲市八幡にある武水別神社は、八幡宮として知られる北信有数の大社で、周辺の地域は平安時代後期以降、荘園でありその鎮守として勧進され、中世以降、武士の崇敬が厚かった。近世初頭からは神官の松田家が神主を務め、神社に関する貴重な資料保存されている。 また松田家は周囲を中世の居館を原型とする堀と土塀で囲む屋敷の構えとなっていて長野県指定史跡となっている。その敷地には寛政年間から幕末に建てられた長野県宝である主屋をはじめ、齋館や長屋門、味噌蔵、隠居屋といった建物、明治以降に建てられた新座敷やおたやなど数多くの建物が残されていて、近世の歴史を知る上で貴重な遺構となっている。これらの遺構を平成18年度より順次、保存整備を行い、文化財として一般公開していく予定である。

DATA

■所在地:長野県千曲市
■竣工年:2015年
■構造:木造
■階数:地上2階